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アメリカの子供向け金融リテラシー本『Finance 101 for Kids: Money Lessons Children Cannot Afford to Miss』を読んだ

8-12歳の児童を対象としたアメリカの金融リテラシー本『Finance 101 for kids: money lessons children cannot afford to miss』([仮訳]子供のためのファイナンス入門: 子供に必須のマネーレッスン)を読みました。

この本は次のような方におすすめ

現在もしくは将来,子供に金融リテラシーを身につけさせたいが,どのようなことを教えればよいかわからない人

金融リテラシー調査2019調査報告によると,欧米諸国と比べて日本人の金融リテラシーは低いことが明らかになっています[1]。

たとえば,金融リテラシーに関する問題の正答率が
 日本   47%
 アメリカ 53%
となっており,水をあけられていることがわかります。

“お金のこと”は,人生をより幸せに過ごすための必須知識

子供にはきちんとお金のことを知ってもらいたいが,自分も金融リテラシー教育を受けてきたわけではない。何を教えればよいのだろう?」と悩む方も多いでしょう。

さらに,日本では「お金の話」はなんとなく”しにくい”もの。
なかなか他人に相談できる機会もなく,役に立つ情報も少ない。などなど,まさに八方塞がり(悲)な状況の方も多いことでしょう。

今回読んだ『Finance 101 for kids』は,上記のような悩みを持つ方へのヒントとなる一冊だと感じました。

この本を読んだ理由

子供の金融リテラシー教育に関する本として,高い評価が得られていることからこの本を選びました。具体的には,

アメリカAmazon.comでは,

  • 本のカテゴリで「financial literacy for kids」と検索すると一番上に表示
  • レビュー件数:710件,平均評価:4.7,子供の金融本ランキング:2位

と,かなりの高評価です(2020.12.27現在)[2]。

本の内容:目次の仮訳(補足あり)

この本にはどのような内容が書かれているのでしょうか?

目次を仮訳しました。

1章 ファイナンスとは何か?

2章 お金:お金はどのようにはじまったか?

3章 お金を稼ぐ方法
 A.雇われる
 B.自営業で物やサービスを提供する

4章 お金の力
 A.お金に働かせる
 B.お金は他人のためにも働く

5章 クレジット(信用)入門
 A.クレジットとは何か
 B.クレジットの良い点
 C.クレジットの注意点

6章 クレジット取引
 A.さまざまなクレジット(若者に身近なクレジット)
  1.クレジットカード
  2.学生ローン
  3.自動車ローン
 B.クレジット(信用)を得る
  1.評価や性格
  2.返済能力

7章 お金を貯める
 A.なぜ,わざわざ貯めるのか?
  1.大きな支払いに備えるため
  2.緊急事態や予想外の出来事に備えるため
 B.予算:貯める(収入範囲の生活を支える)ための素晴らしいツール
 C.貯めるための銀行サービス
  1.Saving account (≒普通預金)
  2.Checking account (≒当座預金)
  3.デビットカードとATM
  4.定期預金

8章 お金と経済
 A.需要と供給
 B.インフレーション
 C.失業・失業数

9章 株式市場
 A.株式市場とはなにか?
 B.株式市場でお金を得る
  1.利益の分配
  2.株価の上昇
 C.株式投資の注意点

10章 世界のお金
 A.通貨とは何か?
 B.外国為替とは何か?
 C.外国為替の他の用途

あとがき:シェアすることに意味がある(コミュニティへの還元・寄付)

Walter Andal(2016), Finance 101 for kids: money lessons children cannot afford to miss, Table of contents を元に仮訳

感想

幅広い内容に触れられており,教科書的な内容

お金の成り立ち・役割から,稼ぐこと,貯めること,投資することまで幅広い範囲が抑えられています
(欲をいえば,税金や保険に関する記述がもう少しあればなお良いと思いましたが…。)

それぞれのトピックについてはあまり深く突っ込まずに,”お子様があきないくらいに”簡潔に・わかりやすく書かれています。

また,実践的というよりは理論的・教科書的なまとめられ方をされている印象を受けました。

この本のような内容を基礎としながら,もう少し実践的な学びができる要素を加えていくと,効果的かもしれません。

TOEICスコア500台でもスラスラ読める

児童向けの本だけあって,やさしい英語で書かれています。複雑な文法や難しい単語は使われていません。文体もフランクではなくきっちりとしており,意味は非常にとりやすいです。

金融・経済に関する用語は欄外に解説があり,その点も理解の助けになります。

わたしの英語スキルは5年ほど前のTOEICスコアが500台。さらに,最近はたまにしか英語を使う機会がないという,わりとボロボロの状態です。それでも,9割以上は辞書などを使わないで理解することができました。


まとめ

『Finance 101 for kids: money lessons children cannot afford to miss』は,幅広く・簡潔にお金に関する内容がまとめられている本でした。

子供への金融リテラシー教育を考えるうえで,助けになる一冊でしょう。

洋書ではありますが,英語的にはそれほど難しくないので,気になる方はぜひ読んでみてください!

出典

[1]「知るぽると」金融広報中央委員会, 金融リテラシー調査(2019年), https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy_chosa/2019 (閲覧2020.12.27)

[2]Amazon, Finance 101 for Kids: Money Lessons Children Cannot Afford to Miss: Andal, Walter: 9781634139434: Amazon.com: Books, https://www.amazon.com/Finance-101-Kids-Lessons-Children/dp/1634139437/ref=sr_1_1?crid=14EED6T1TS1MJ&dchild=1&keywords=financial+literacy+for+kids&qid=1609053775&s=books&sprefix=financial+litera%2Caps%2C482&sr=1-1 (閲覧2020.12.25)

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