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Aftershokz骨伝導イヤホン導入から6ヶ月の実態【感想・利用用途】

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耳をふさがずに利用できる骨伝導イヤホン。

興味はあるけど,周りに使っている人がいないし実際どうなんだろう?」と思っている方も多いでしょう。

わたしもそんな一人でしたが,2021年2月に骨伝導イヤホンAftershokz OpenMoveを購入。それから約半年間がたちました。

この記事では2021年7月現在の今まで利用してきた感想,そして実際にどのように利用しているかを紹介します。

わたし自身は,骨伝導イヤホンには大満足です。ただし,

 ○運動・料理中など「ながら」利用,リモートワーク・テレビ会議などにはGood!
 ×じっくりと音楽を聴くには物足りない

といった感じで,利用方法に向き不向きがあると感じています。

骨伝導イヤホンとは

骨伝導イヤホンは,その名のとおり骨伝導を用いたイヤホンです。私たちが普段聴いている「音」は二とおりのものがあります[1]。

(1)空気中を伝わる気導音
 耳から鼓膜などを経由して耳の奥(内耳)に達して聴こえる音。普通のイヤホンの音。

(2)骨を伝わる骨導音
 音が骨を経由して耳の奥に達して聴こえる音。骨伝導イヤホンの音。

これらのうち(2)の方法で音を伝えるイヤホンを骨伝導イヤホンといいます。

「骨を伝わるって怖い。危ないんじゃないの?」

と思われる方もいるかもしれません。

が,実はこの骨導音は普通の生活の中でも発生しています。
例えば,耳を手で押さえてしゃべってみてください。こもった感じはありますが自分の声が聞こえますよね。

このとき,耳をふさいでいるのですから気導音はほどんどありません。つまりこれが骨導音。普通にしゃべっているだけでも骨導音=骨伝導は発生しているということです。

わたしが使っているイヤホン

この記事を書いている人はこーいう人だよーという紹介としてわたしが使っているイヤホンを紹介します。

この項を見てもらうとわかるようにわたしはオーティオマニアではありません。そのため,この記事は一般人からの視点のものと捉えていただければ幸いです。

Aftershokz OpenMove (骨伝導ワイヤレスイヤホン)

OpenMoveはAftershokz社から発売されている骨伝導ワイヤレスイヤホンです。

Aftershokz OpenMove 骨伝導ワイヤレスイヤホン
価格:9,999円
バッテリー:6時間
重さ:29g
マイク内蔵

openmove
Aftershokz OpenMoveと収納袋

Anker Soundcore Liberty 2 (カナル型ワイヤレスイヤホン)

Anker社より発売されているカナル型の左右独立ワイヤレスイヤホンです。骨伝導ではない普通のイヤホンです。本記事のメイントピックではありませんが,主にこのイヤホンとの比較で執筆しているため参考として紹介します。

Anker Soundcore Liberty2 カナル型ワイヤレスイヤホン
価格:9,990円
バッテリー:8時間(ケース使用時32時間)
重さ:イヤホン左右合計14g,ケース+イヤホン63g
マイク内蔵

soundcore
Anker Soundcore Liberty 2

実際に使って感じた骨伝導イヤホンのメリット

まわりの音が聞こえる

骨伝導イヤホンは耳をふさがない形状なので,まわりの音がそのまま聞こえます。

あまり意識をしていなくても生活の中では様々なことを聴覚で感じているものです。

たとえば,わたしの場合は,

  • 散歩中
    (自転車や車の接近などの察知などを妨げないなど)
  • 料理中
    (火加減,火の通り具合の感知/包丁のリズム/平行作業への注意喚起を妨げないなど)

には骨伝導イヤホンを使っていることが多いです。

また,まわりの音が聞こえるということは自分の声も聞こえます

  • テレビ会議中
  • ハンズフリー通話

などに耳をふさいでいるために自分の声がいつもと同じように聞こえず,声量の調整に戸惑う方も多いのではないでしょうか。そんな方にもぴったりです。
注:テレビ会議など通話目的で導入をお考えの方はマイク内蔵であるかをきちんと確かめましょう(普通のワイヤレスイヤホンと同じようにほとんどの製品には内蔵されています。)

あとは,会社の自席でテレビ会議参加中に後ろから呼ばれたとき,すぐ反応できるのも助かっています。←会議とは。


さて,まわりの音が聞こえるだけであれば,カナル型イヤホンでもAppleのAirPods ProやSonyのWF-1000XM4など一部の高級機種には「外部音取り込みモード」などというものが搭載されています。

このほかにも,骨伝導イヤホンには以下のようなメリットがあります。

耳が疲れにくい

カナル型のイヤホンは,長時間つけていると疲れます。個人差はあると思いますが,わたしは2時間くらいが限界です。
音による疲れはもちろん,耳栓のように耳の中に入れて装着するため圧迫感もじわじわと効いてきます。

骨伝導イヤホンは,カナル型のような耳の圧迫による疲れはありません。

もちろん,本当に長時間つけていると,顔をはさむことによるしめつけ感による疲れなどは多少ありますが,カナル型と比較するとマシであると感じます。

そのためわたしは,

  • リモートワーク中

にも骨伝導イヤホンをよく利用しています。BGMを流したり,通話したり,テレビ会議があったりで4,5時間つけっぱなしのこともありますが,それでも十分に耐えられます。

耳の中が蒸れない

上記のメリットとも似ているのですが,耳が蒸れないというのも大きなメリットです。

当たり前のようですが,耳の中も汗をかきます。そのため,とくに運動中や夏にはカナル型のイヤホンをつけていると耳の中が高温多湿になってしまいます。

耳の中が蒸れると,気持ち悪いだけでなく病気の原因になることもあるようです [2]。

骨伝導イヤホンの場合は耳を塞ぐことがないので,耳の中が高温多湿になるのを避けることができます。

また,わたしは

  • 風呂上がり

など耳が湿っているときにも,骨伝導イヤホンを利用しています。

骨伝導イヤホンの注意点

接触部分が,たまにかゆい

骨伝導イヤホンは,肌に接触する部分が振動します。

普通に使っている分にはあまり気にならないですが,音量を大きくした時などにむずがゆくくなることがあります。

あとは,「じゃーん」とか「ぼわーん」など盛大そうな音のときもかゆい時があります。←語彙力

音質が微妙

じっくり腰をすえて音楽を聴くといった用途では,音質は物足りないです。

先に紹介したとおり,わたしは同価格帯の骨伝導イヤホンとカナル型イヤホンを併用していますが,骨伝導イヤホンの方が明らかに音質は悪い。

ただし,利用用途として「作業しながら」音楽を聴く場合やラジオなどの音声メディアを聴くといったことであればそこまで気になることはないのかなぁと思います。

音漏れする

レビューなどでもよく問題点として挙げられていますが,骨伝導という性質上,音漏れはそれなりにあります。電車内など静かにすることが求められる場所では注意をした方が良いでしょう。

周りがうるさいとイヤホンからの音が聞こえにくい

まわりの音が聞こえるということはイコールで”周りがうるさいとイヤホンの音が聞こえにくい“ということになります。

左右一体型が多い(体勢に制約,ケース充電ができない機種が多い)

先にも述べましたが,多くの骨伝導イヤホンの形状は左右のイヤホンをワイヤーで繋げて耳の前をはさむ形をしています。したがって,以下のようなことには注意が必要です。

  • 体勢の制約
    装着時には後頭部にワイヤーがまわることになるため,横になっての利用や後頭部を支える状況での利用はできないと思った方が良いでしょう。
  • ケース充電ができない
    そもそも左右独立型と違って,ケースがないものが多いです(袋はついているものもある)。したがって,そのような機種はケース充電ができません。
    自分の生活パターンにあったバッテリー容量や充電方式が確保されている機種を選びましょう。

骨伝導イヤホンは他のタイプのイヤホンと併用がおすすめ

これまで述べてきたとおり,骨伝導イヤホンには様々なメリットやデメリットがあります。

■骨伝導イヤホンのメリット

  • まわりの音が聞こえる
  • 耳が疲れにくい
  • 耳の中が蒸れない

■骨伝導イヤホンの注意点
音の種類によって接触部分がかゆい/音質が微妙/音漏れする/騒音下ではイヤホンの音が聞こえにくい/左右一体型のものは「体勢に制約」「ケース充電ができない」

次のような特定の用途

骨伝導イヤホンをおすすめする・しない用途

■骨伝導イヤホンをおすすめの用途
○ 散歩・運動・料理中などの「ながら」利用
○ リモートワーク・テレビ会議
○ お風呂・シャワーあがりの利用

■骨伝導イヤホンをおすすめしない用途
× 音漏れしてはいけない場所(公共交通機関・図書館など)での利用
× じっくりと音楽を聴く
 


わたしが実際に使っている骨伝導イヤホンです。Amazonなどで「骨伝導イヤホン」と調べると何処の馬の骨ともわからないものがたくさん……。だからといって,大手オーディオメーカーの製品は見当たらない。

そんな中でAfterShokz社は2011年アメリカ創業,2020年には日本国内の骨伝導イヤホン販売シェア81.2%を記録したメーカーだそうです[3]。

OpenMoveはAftershokz社の中でもエントリーモデル。とりあえず試してみたいという方にはオススメです。

出典

[1]株式会社テムコジャパン, 骨伝導とは ~音や声が伝わるしくみ~, https://www.temco-j.co.jp/about/ (2021.7.31閲覧)

[2]高知新聞, 長時間のイヤホン避けて リモートワークで注意【なるほど!こうち取材班 パートナー紙から】, https://www.kochinews.co.jp/article/411494 (2021.7.31閲覧)

[3]wikipeida, AfterShokz, https://ja.wikipedia.org/wiki/AfterShokz (2021.7.31閲覧)

<更新履歴>
2021.7.31 公開
2021.8.15 更新 文章の軽微な修正,デメリット(騒音下で音が聞こえ難い)追加

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