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【瀬戸内・広島】老舗クルーズ船「銀河」でディナー!一味ちがった体験を

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2021年10月20日,広島港から出発するレストラン・クルーズ船「銀河」でディナーをいただきました。

この記事では,銀河の概要と実際に乗船した様子をお伝えします。

銀河でのクルーズは,広島のビュースポットを楽しみながらお食事や雰囲気も楽しめる広島旅行中のアクティビティとして一考の価値がある体験です。「面白そうだな」と思った方は,ぜひ本記事をお読みください!

クルーズシップ「銀河」とは

35年以上の歴史を持つレストラン・クルーズシップ

「銀河」は瀬戸内海汽船グループが運行するクルーズ船。運行開始は1984年と35年以上の歴史をもっています。

ウェディングや貸切クルーズといった利用も可能ですが,主に広島港から宮島を巡りながらフレンチディナー・ランチがいただける「レストラン船」として運用されています。

Wikipedia『月刊神戸っ子』1988年12月号の特集記事(←最後に再掲します)を読むと,日本国内では指折りの歴史を持つレストラン・クルーズシップであることがわかります。

2016年のG7広島外相会合ではカクテルパーティーの会場になるなど,賓客へのおもてなしにも利用されているようです。

G7記念物

わたしは今回がはじめての乗船でしたが「記念日やお客さんが来た時にたまに利用するよー」という広島県民も周りに数名いたりします。

船体・館内施設

船のスペックは次のとおり。

■全長:58.85m 幅:9.60m 総トン数:602トン
■最高速力:15.8ノット(約29km/h)
■定員:400人(1.5時間未満),270人(3時間未満)
■竣工:1984年3月
■建造:神田造船所

ディナークルーズ航海時には20-24km/hくらいで運行されていました。出港・着港時は多少の揺れもありますが,巡航中は揺れを感じない快適な船旅でした。

船体は白を基調としており2本の煙突,船首像などの飾りが特徴的です。

船体
船首

船内には主に以下のような施設があります

船内施設

1F:売店,レストラン
2F:メインレストラン,デッキ
3F:ロイヤルルーム・特別室,デッキ など

わたしの乗船時には客室(レストラン)は2Fのメインレストランのみが利用されていました。

1F売店にはさまざまな銀河グッズが並んでいるので,一度見てみるのも面白いでしょう。

ディナークルーズに乗船!実際の様子

乗船プラン

ディナークルーズ シェフのこだわりフルコースディナー

価格:15,000円※1
乗船日:2021年10月20日(水)
時間:18:50-21:00(受付18:20- 乗船18:35)※2
航路:広島港→宮島沖→広島ベイブリッジ→広島港
   航路は下記画像も参照

※1 この価格から広島県民・期間限定の「やっぱ広島じゃ割」を利用しました。
※2 時間は公式ページで案内されているものです。

コース

予約から乗船まで

まずは銀河の公式ページを確認して予約。Web,電話で予約ができます。

わたしは割引プランを利用したため電話で予約をしました。リクエストなどがあれば予約時にお伝えしておくと良いでしょう。

当日は,広島港で乗船の受付をします。
受付は下記画像左奥の小さな建物になります(右側の大きな建物(広島港旅客ターミナル)ではないので注意!)

広島港

路面電車乗り場からは大きな広島港旅客ターミナルに向かって左側の屋根つき通路を進みます。

広島港
左が路面電車乗り場,右に旅客ターミナルがあります。その間(画像中央奥)の屋根付き通路を進みます
広島港

受付後は乗船まで待合室でしばし待機。

待機室

18:35ごろに案内の方が来られて船まで案内。入船前には船首の「銀河」の文字と共に記念撮影をしてくれました。

入船後はお食事をいただく2Fレストランへ。ウェルカムドリンク(ノンアルコールカクテル)をいただいたり飲み物をオーダーしながら出港を待ちます。

ウェルカムドリンク
ウェルカムドリンク

フレンチディナー

18:50の出港後はそれほど時をおかずにディナータイム。お食事はオーソドックスなフレンチといった印象です。

おしながき
おしながき

風景の案内やアンティークオルゴールの演奏を聞いたり街の明かりを眺めながらお食事をいただきます。(船内での楽しみについては後述します。)

前菜
パン

前菜とパン。

前菜はホタテやクランベリーなどをあしらったムース(?)とサラダ。ふんわりとしたムースとプリッとしたホタテのうま味,ベリーによるアクセントが楽しいお品です。サラダも酸味のあるドレッシングで気分を変えながら食べることができます。

パンはカンパーニュ,米粉パン,クルミ入りパンです。途中でバゲットも持ってきてくれます。

煮込みもの

トリップ・ア・ラ・ニソワーズ(牛モツのトマト煮込み)。あつあつのジャガイモのホクホク感とモツの食感がクセになります。臭みなどもなくおいしくいただきました。

魚料理

オマール海老のビスク。これは説明不要で,ビスクがおいしくないはずはないでしょう笑
わたしは食べ方があまり上手くないので途中で野菜の水分が出てうすくなってしまいましたが,お皿の端(画像奥側)についているエビパウダーで追いエビもできる嬉しい仕様です。

ここで宮島沖に到着しいったん食事は小休止をしてデッキタイム。
その後,船内に戻りピアノとヴァイオリンの演奏をバックに肉料理とご飯をいただきました。

肉料理

肉料理は牛と鴨。牛肉だけだと少し重い感じですが,ぶどう風味のフルーティーなソースが添えられた鴨肉やお野菜があることで最後までおいしくいただけました。

お米

松茸とフロマージュ(松茸チーズごはん)。秋らしさのある一品です。

デザート

デザートはマルジョレーヌ(アーモンドとヘーゼルナッツのケーキ)にカシスアイスなどを添えたもの。さっぱりと締めにはぴったりなデザートです。

小菓子

さいごに小菓子とお茶(orコーヒー)。お茶がちっさい(笑)ですが,広島ベイブリッジなどを眺めるデッキタイムをはさみながら食後のひとときを過ごせる贅沢な時間を過ごせました。

船内での楽しみ

景色などの案内

クルーズ中は周辺の景色などの見どころなどを紹介してくださいます。

「クルーズディナーの雰囲気をこわさないのかな?」と気になる方もいらっしゃるかもしれませんが,船内の雰囲気にあった落ち着いた親しみのあるトーンで案内してくださっている印象でした。

「せっかくだから案内もききたい!」という方も「日常とは違う雰囲気を楽しみたい!」という方も納得できるいい具合の案内です。

アンティークオルゴールの演奏

宮島沖まで向かう最中には,1910年アメリカのレジーナ社製ディスクオルゴールの演奏がありました。

オルゴールについては正直よくわからないですが,←
100年以上も前のCDなどがない時代に誰かが音楽を楽しんでいたモノが今ここにあり,その音色を聴きながら食事を楽しむというのは,なかなかできない体験です。

2Fレストラン
席から眺めるアンティークオルゴールやピアノなど。船長(?)のジャケットも着られます

楽器の演奏

この日は宮島沖からの帰路ではピアノとヴァイオリンの演奏がありました。他のブログなどを拝見すると,日によってさまざまな楽器が演奏されているようですね。

デッキタイム

宮島沖や広島ベイブリッジ(海田大橋)の周辺では,デッキでの夜景鑑賞などを勧めてくださいます。

宮島沖では5-10分程度海上に停泊。厳島神社の大鳥居を船からライトアップしてくれました。

 宮島沖
大鳥居(工事中)を船から照らしてくれています

そして宮島沖から戻ってきた銀河はいったん広島港をぬけて東側へ。

わたしはどれがどの橋かはわからないのですが←
海洋に浮かぶ立派な橋たち(宇品大橋,海田大橋,広島大橋)は広島ならではの美しい風景です。

ベイブリッジ付近

そんなこんなでディナークルーズを楽しみ20:55くらいに広島港へ帰着しました。

乗船時の服装は?

「クルーズ」「フレンチディナー」と聞くと気になるのはやはり服装ですよね。

服装ついては公式ページに以下のように書かれています。

Q4.服装はどのようにしていけばいいですか?
A4.特に指定はございません、カジュアルな服装でお楽しみくださいませ。

http://ginga-cruise.com/faq[1]

実際にわたしが乗った際もみなさん「街へ買い物に行く」くらいの感じで来られている印象でした。

感想:人とは違う「広島」を体験したい方にはおすすめ!

○良かったところ

  • 国内指折りの歴史を持つ老舗レストラン船で時間をすごすという経験
  • 瀬戸内の景色・雰囲気
  • 親しみがありながらも雰囲気にあった落ち着いた周辺案内・接客

△気になったところ

  • ゆっくり食事をしたい方にとっては,食事の時間が短め

非日常感もあり,広島の有名なビュースポットも見られる普通とは少し違う広島を体験したい方にはオススメできるアクティビティです!

ただし,食べるスピードがゆっくりめな方はリーズナブルなお食事プランで良いかもしれません。
約2時間の中に演奏・デッキタイムや雰囲気を楽しむなど盛りだくさんなので,お料理はお値段控えめをご検討されても良いのではないかと思います。

<関連リンク>

  • 広島ベイクルーズ銀河公式ページ
    予約のほか,銀河に関する情報が記載されています。
    現在のクルーズディナー/ランチのメニューは「NEWS&TOPICS」に掲載されているようです。
  • 銀河(レストラン船)Wikipedia
    銀河の概要がわかります。乗船前に軽く読んでおくとより深く銀河を楽しめるかもしれません。
  • 月刊神戸っ子1988年12月号
    11分冊中11冊目に当時の銀河の特集記事が掲載されています。同上で,銀河をより楽しむために読んでおくのも良いですね。

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出典

[1]瀬戸内海汽船, よくある質問|広島ベイクルーズ GINGA, http://ginga-cruise.com/faq (2021.11.3閲覧)

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