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瀬戸内の魅力たっぷり! 観光列車etSETOraエトセトラ 往復乗車記【JR西日本】

2021年5月16日にJR西日本広島エリアで運行されている観光列車etSETOraへ乗車しました。

往路(上り)と復路(下り)で運行路線やサービスなどが異なるetSETOra。この記事では,それぞれのサービスや様子などを紹介します。

  • 往路(上り)と復路(下り)どちらに乗ろうか迷っている方
  • etSETOraを最大限に楽しみたい方
  • なんとなくが興味ある方 ←なげやり

などの参考になれば幸いです!

この記事は2021年5月現在の内容をもとに書いています。2021年7月に同年10月より,復路経路の変更(山陽線→呉線経由),サービス内容の見直しが行われることが発表されました。詳しくはJR西日本のニュースリリース『お客様からのご要望にお応えし、観光列車「etSETOra(エトセトラ)」の復路運行ルートを変更します!』をご確認ください。

etSETOraとは?

国鉄時代の気動車が瀬戸内マリンビュー,そしてetSETOraへ

エトセトラ

2両編成で運転されているetSETOra。

車両はJRの前身,国鉄時代の1980年前後に製造されたキハ47形の気動車(電気ではなくディーゼルエンジンなどで動く列車)を改造したものが使われています。

製造後,京都・鳥取・岡山・山口などを転々としたあと,2005年に瀬戸内マリンビューとして広島エリアで運行を開始[1][2]。2020年10月からは本記事で紹介する観光列車etSETOraとして運用されています。←「車両にも歴史あり」ですね

そんな昔の車両,乗り心地はどうなの?」と思ったそこのアナタ!

もちろん気動車ならではの音や振動はありますが,それもまた「旅をしているなぁ」と感じさせてくれる良いものです。

多くの魅力がつまったetSETOraでの旅

列車名の「エトセトラ」という言葉は、ラテン語で「その他いろいろ。等々。…など。」という意味があり、「えっと」は、広島弁で、「たくさんの」「多くの」という意味ももっています。「エトセトラ」で行く旅は、多くのせとうちの魅力を感じることができる、自分だけ、自分たちだけの自由な時間を愉しむ旅。

https://www.jr-odekake.net/railroad/kankoutrain/area_hiroshima/etsetora/ [3]

上記のように紹介されているetSETOraのコンセプト。

海沿いの呉線を走る往路(上り)では瀬戸内海特有の多島美,カキ養殖や造船といった産業など,さまざまな風景が見られます。

復路(下り)は,えーと……,触れられることは少ないですが,魅力はもちろんあります!
そちらについては記事後半で紹介します。

運行日時・運行区間・運賃

運行日時

原則,金曜日と月曜日と土日休日に運行しています(年末年始は運休)。時刻表や詳しい運行予定はetSETOra公式ページをご確認ください。

運行区間


 往路(上り) 広島→尾道 呉線経由
 復路(下り) 尾道→宮島口 山陽線経由
となっています。

keirohttps://www.jr-odekake.net/railroad/kankoutrain/area_hiroshima/etsetora/ [3]

運賃

乗車には乗車券と普通列車指定席グリーン券の両方が必要です。主な区間の大人運賃は以下のとおりです(2021年5月現在)。

  • 広島←→尾道 2,520円(乗車券1,520円,グリーン券1,000円)
  • 尾道 → 宮島口 3,680円(乗車券1,980円,グリーン券1,700円)

車内の様子

インテリア

1号車:宮島の秋を表現

1号車は宮島の秋の雰囲気を表現しているとのこと。ゆかの柄は宮島の千畳閣(せんじょうかく)をイメージしているそうです[4]。ちなみに千畳閣とは,厳島神社の近くの丘の上にある豊国神社の本殿の別名です。

etSETOra1号車

2号車:瀬戸内の新緑を表現

2号車は瀬戸内の山の新緑を表現。ゆかの柄は尾道の石畳をイメージしているそうです[4]。

etSETOra2号車

座席

「やわらか過ぎず,かた過ぎず,長時間乗車できるもの」(車内放送 談)とのこと。

カウンター席
カウンター席 90度回転します。角に肘をぶつけると痛いです
ボックス席
ボックス席

リクライニングはありませんが,たしかに座り心地は悪くありません。

設備

大型荷物置き

1号車,2号車にそれぞれ大型荷物置きが設置されています。荷物棚にのせられない大きな荷物があっても安心です。

荷物置き
1号車大型荷物置き
荷物置き
2号車大型荷物置き

Wi-Fi

車内はフリーWi-Fiが使えます。ただし,利用は1回30分まで1日合計2時間までとのこと。

つまり,往復ずっと繋ぐことはでませんが,ほとんどの人は困らないでしょう。

USB充電口

座席周りには,充電用のUSBポートが付いています。1席にひとつ付いているところもあれば,2席にひとつのところもあります。

USB充電口
USB充電口

ごみ箱

各車両にはごみ箱も設置されています。不定期でアテンダントさんがごみの回収に来てくれますが,”すぐにテーブルを片付けたい派”にとっては助かります。

ごみ箱

トイレ

2号車に1か所設置されています。赤ちゃん連れの方などにもやさしそうなトイレです。

トイレ

車内販売(フード,ドリンク)

上り・下り路線共通メニュー

etSETOra公式ページに掲載されていますが,わたしの乗車時には一部メニューが張り替えられていました。タイミングなどによってはメニューの入れ替えがあるようです。

上り車内販売メニュー

往路(上り)列車予約限定スイーツ

広島から尾道にむかう往路(上り)には,和菓子・洋菓子それぞれの「瀬戸の小箱」という予約限定スイーツがあります。

etSETOra公式ページ内の日本旅行へのリンクから乗車日の3日前15:00までに予約が必要です。

「瀬戸の小箱〜洋〜」は基町カヌレで有名な広島市のカスターニャ製作となっています。

瀬戸の小箱〜洋〜 (2021年5月)

広島県産のフルーツやナッツなどが使われており,お口で広島を味わうことができます。

「瀬戸の小箱〜和〜」は呉市の老舗 蜜屋が展開する旬月神楽の制作。

瀬戸の小箱〜和〜 (2021年5月)


和菓子ならではの季節感,地域感がありますね。目に楽しい,趣向に凝った素敵なものです。

復路(下り)列車バーカウンターメニュー

尾道から広島・宮島口へむかう復路(下り)では1号車バーカウンターにて広島の地酒やおつまみなどが販売されています。こちらのメニューもetSETOra公式ページに掲載されていますので興味がある方はご確認ください。

ちなみに,わたしの乗車時は緊急事態宣言下につき酒類の提供はストップしていました。

道中の様子

往路(上り) 広島→尾道

入線から出発,車内案内

列車がホームにやってきたのはだいたい9:12ごろ。9:32出発のため,だいぶ余裕をもっての入線です。

広島駅は写真映えするホームではないですがゆっくり撮影をしたい場合はこのタイミングが良いでしょう。

車内では記念品にきっぷホルダーと紙製コースターをいただきました。

記念品

出発したあとは,車掌さんから車内案内やコンセプト紹介があります。要所要所でスポット紹介や観光案内もあります。

列車スタッフはアテンダント2名,車掌1名,運転士1名の4名です。

車内販売から瀬戸の小箱

9:50ごろから車内販売がはじまります。

ひととおり車内販売がまわったのちに,事前予約スイーツ「瀬戸の小箱」を座席に届けてくれます。

公式案内では呉から竹原の間での提供となっていますが,この日は乗車人数が少なかったためか,呉より手前のかるが浜駅通過(10:06頃)からの提供となりました。

混雑する日は瀬戸の小箱が届くまでに口寂しいことになるので事前におつまみを買って持ち込むか,車内販売を利用すると良いでしょう。

ゆっくり進みながら尾道へ

瀬戸内の多島美,カキ養殖や造船などの産業風景,沿線で手を振ってくれる方々を見ながらまったりとした時間を過ごしました。

ちなみに,呉線は単線なので対向列車の通過待ちなんかもあります。

海のすぐ脇を通る区間では「速度を落として運転している」との車内放送がありました。わたしは呉線名物の速度制限区間ではないかと疑っていますが 笑 ←標識確認してないので実際はわかりません

海の近く
海のすぐ脇を通ります。奥には造船所のクレーンも見えますね。
25km/h標識
25km/h制限標識(別のところです)

途中,乗車記念パネルをもっての撮影タイムがあったりしながら,三原で山陽線に合流。そうこうするうちに,尾道につきました。

復路(下り) 尾道→広島

入線から出発まで

尾道駅へetSETOraが来るのは出発の1,2分前。ゆっくりと撮影などをしている時間はありません。
途中駅でも長時間の停車はないので,列車を撮影したい方は手早く行える準備をしておくことをおすすめします。

復路もけっこう面白い

復路では簡単な案内があったのちに,すぐにバーカウンターの営業が始まります。バーカウンターは列車混雑時は並ぶこともあるようです。

車窓や道中についてはどうしても海沿いをゆく往路(上り)が注目されがちです。しかしながら,この復路(下り)についてもそれなりに興味深いものです。

尾道を発車後すぐには瀬戸内海を眺めるビュースポット。これはこれで素晴らしい景色ですが,多くの方が想像する山陽・広島南部のイメージですよね。

しかしながら三原を出発してしばらくすると,山あいを走る路線に様変わりします。

三原の次の停車駅である西条は標高200m以上。瀬戸内の海沿いとは気候も風土もガラリと変わります。例えば,道中では雪や寒さに強い赤瓦の民家が多く見られるなど興味深い風景が見られます。

西条を過ぎたあとも,急勾配のため昔は鉄道の難所とされていたセノハチと呼ばれる区間など,その土地ならではの知ればおもしろスポットはあるわけです。

あきぞう

瀬野駅から伸びる珍しい乗り物スカイレール,広島駅の手前ではもマツダスタジアム。広島貨物ターミナルもでっかくてワクワク。広島駅をすぎたあとの基町高層アパートなども歴史的にも建築的にも面白いです!

(あとは,みんな理解してくれませんが,「朝夕の一部快速のほかには各駅停車の電車しか走っていない区間を,ほとんどの駅を通過する気動車で走る」というのもまた面白い体験!だと思っています。。)

そんなこんなで,バーカウンターで頼んだオリジナルカクテル(ノンアル)を楽しみながら風景を眺め,想いを馳せながらまったりしていると,いつの間にか広島駅。

わたしはここで下車。列車は引き続き,宮島口をめざして出発しました。

感想:カジュアルに楽しめる観光列車

乗車券にプラス1,000円(尾道←→広島)や1,700円(尾道→宮島口)という手頃な追加料金で乗れるetSETOra。往路,復路ともにそれぞれ魅力のある楽しい列車でした。

肩肘はらずに自分たちの旅行を楽しみたいという方にはぴったりの観光列車でしょう。

逆をいうと,駅で盛大に迎えてほしい方や至れり尽くせりの車内サービスを求める方には少し物足りないかもしれません。

もちろん,駅では駅員さんが迎えてくださったり,乗務員さんも利用者に合わせて気の利いた接客を行っており,あたたかさやホスピタリティは十分にあります。

また,沿線で手を振ってくれる方もいて観光列車ならではの雰囲気も味わえます。←これが続くかは沿線の方にとって”魅力的であり続けられるか”にかかっているでしょう^^;

そして,車窓も瀬戸内の多島美から山あいの暮らしや産業風景まで。観光列車etSETOraでの旅行は,

瀬戸内だけでなく広島県南部のたくさんの魅力を存分に体感できる

ものとなりました。広島にお越しの際はぜひご検討ください!

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出典

[1]RailLab.jp, JR西日本 キハ47 7001, https://raillab.jp/car/69565 (2021.5.29閲覧)

[2]RailLab.jp, JR西日本 キハ47 7002, https://raillab.jp/car/69540 (2021.5.29閲覧)

[3]JR西日本, etSETOra(エトセトラ), https://www.jr-odekake.net/railroad/kankoutrain/area_hiroshima/etsetora/ (2021.5.29閲覧)

[4]JR西日本, 「えっと」せとうちの魅力に溢れた 観光列車「etSETOra(エトセトラ)」 2021年度の運転計画をお知らせ!, https://www.setouchi-palette.jp/train/etSETOra2 (2021.5.29閲覧)

<更新履歴>
2021.5.29 公開
https://web.archive.org/web/20210529104225/https://www.akizou.com/etsetora-josya
2021.8.4 更新(同年10月からの復路経路変更について案内)
https://web.archive.org/web/20210926025736/https://www.akizou.com/etsetora-josya

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